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ところが、ここで脊柱のみの治療をすれば良いと言うわけではありません。オステオパシーは、単に「障害が出ている部分のみを治療する」だけではなく身体のあらゆる部分の状態を考えて全身を施術の対象としています。
1.身体はひとつのユニットである。
2.身体は自然治癒力を備えもつ。
3.構造と機能は相互に関係する。
4.オステオパシーは以上3点に
基づいて施術を行う。
スティル博士は、身体構造の異常が体の循環に悪い影響を及ぼすと考えました。特に脊柱(背骨)に問題があると、正常な神経伝達やホルモンの分泌、体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)の循環が障害されてしまいます。したがって、身体の全器官に深刻な影響が出ることが考えられます。
オステオパシーは1874年にアメリカの医師アンドリュー・テイラー・スティル博士により発表された徒手医学です。全身の可動性を検査し、原因と思われる部分の歪みを取り除くことで関節・筋肉・内臓機能のバランスを整える手技療法です。目的は体にもともと備わっている免疫力や自然治癒力を高めることです。
オステオパシーは発祥地であるアメリカにおいて年間5千万人もの人々がその恩恵を受けている立派な医学ですが、日本国内ではまだあまり知られていないのが現状です。
「カイロプラクティック」という名前は、日本でも多くの人に知られるようになりましたが、これもアメリカ発祥の医学です。オステオパシーとカイロプラクティックは、自然治癒力を引き出すことや手技治療がメインであることなどの点で似ていますが、哲学(基本的な考え方)や施術の方法が異なります。