当院のオステオパシー施術の考え方
私は、オステオパシー (osteopathy) が「身体はひとつのユニットである」、「構造と機能は相互に関係している」、「身体には自然治癒力が備わっている」という3つの考え方に基づいているということを聞いて、思わず鳥肌が立ったことを覚えています。以前、製薬会社で副作用に関する情報を取り扱う部署で働いており、内科、神経内科、外科、整形外科、呼吸器科、循環器科、リウマチ科・・・色々な担当分野でご活躍されているお医者様と薬に関する情報(副作用の重篤度や因果関係などについて)のやり取りしており、「本当の健康」について考え込んでいたのですが、オステオパシー医学に出会って、この考え方に感銘を受けました。
「身体はひとつのユニットである」
まさにその通りだと思います。例えば、「腰痛」は一体どこからどのようにして発症するのでしょうか。腰痛に苦しめられている方々は心底より「どこを治せばこの腰痛から解放されるのか」と思われていることでしょう。身体が悲鳴をあげる原因は何なのか、これがわかれば解決への道は早いと思います。
「身体に痛みを感じる」、「身体が辛いと感じる」このような時、身体には「肉体的なストレス」と「精神的なストレス」が影響していると私は思います。
「肉体的なストレス」について、これは「姿勢」と「運動」の関与がとても大きいと考えています。例えば、「同じ姿勢で固まっている状態が長過ぎる(デスクワーク、立ちっぱなし、子守り、足を組んで座るなど」、「運動不足(普段使う筋肉と使わない筋肉が極端)」、「運動をした後のストレッチやメンテナンスが不十分」、「重い物を運ぶときの体の使い方が良くない」、「妊娠や出産を終えて骨盤が歪んだまま家事をしている」などが挙げられるでしょう。
「精神的なストレス」について、これは私達の身の回りには「イヤだ」と思うことが日常生活の色々な場面で生じていると考えられます。例えば、「タバコの匂い」、「花粉アレルギー」、「デスクワーク」、「会議」、「対人関係」、「残業」、「仕事と家事の両立」などが挙げられます。このような心のストレスがあると、体のどこかで力んでしまいます。余計な力が入りっぱなしになり、ベッドに入っても身体が十分に休むことが出来ない場合もあります。特に力が入りやすいところは首、肩、背中、腰などであり、ストレスによる肩凝りや腰痛が身体を取り巻いてしまうと私は考えています。
このように身体は「からだ」と「こころ」は繋がっていると考えられると思います。また、「肩凝りと頭痛」、「顎関節と腰痛」、「骨盤の歪みと膝痛」などが関与していることから「からだ」と「からだ」も繋がっていると考えられます。一方、「こころ」と「こころ」も繋がっているのだと思います。
「構造と機能は相互に関係している」
これもその通りだと思います。上記のように、肉体的なストレスや精神的なストレスによって身体の骨組みがガタガタになると、生きていく中で必要な基礎代謝(呼吸、食物の消化や吸収、血液循環、排便、排尿など)の効率が悪くなります。最近、「呼吸が浅い」、「血液循環が悪い(手足の冷え、むくみ)」方々が多いように感じます。これらの症状が出始めると、「風邪を引きやすい」、「その他の感染症にかかりやすい」、「ケガが治りにくい」、「薬が効きにくい」、「集中力が欠ける」、「眠れない」、「いつも眠たい」などの悪循環に入ってしまい、日常生活にまた肉体的ストレスや精神的ストレスが増えてしまう可能性があります。
そのような悪循環を脱出するためには、身体の骨組み(構造)を正し、日常生活に必要なエネルギーを生み出すしくみ(機能)を十分に発揮して、良循環サイクルを保っていかなくてはならないと考えています。
「身体には自然治癒力が備わっている」
私は、自然治癒力より優れているものを思い浮かべることが出来ません。では「自然治癒力」とは何なのでしょうか。これは個人個人の考え方によって表現の仕方は少しずつ違うと思うのですが、私は「生きていきたい(何とかしたい)と思う意志」だと思います。楽しい時はずっとその楽しい状態が続いて欲しいと願いますし、辛い時は何とか脱出したい、改善したいと願います。その「前向きな姿勢」によって生み出されり力が「自然治癒力」なのではないかと思います。そして、自然治癒力を更に大きくするも、小さくするも自分の心の持ち方で左右されるのだと思います。
私達は、自然治癒力をもって「肉体的なストレス」や「精神的なストレス」と日々戦い、身体の骨組み(構造)が壊されないように、そして日々の生活に必要なエネルギーを十分生み出せるように身体を維持しています。ですが、「何らかのマイナス要素」が自然治癒力を上回った時に身体が悲鳴を上げます。この悲鳴は見逃してはならない黄色信号です。
したがって私達は身体のシグナルの変化にいつも耳を傾ける必要があると思います。
「今日も美味しく食べた」
「今日も良く動いた」
「今夜もよく寝れそうだ」
このような実感をいつまでも忘れないでいたいものです。私自身、何か身体に変調が生じた時は「今、自分の身体は何が欲しいか」を考えています。
「睡眠?」、「栄養?」、「運動?」、「オステオパシー施術?」と。
そしてここ最近は心身共に好循環サイクルに入り、気持ちよく笑っているように感じます。みんなで「笑いのサイクル」に入りたいですね♪
そうすれば「心」「身」の悩みを解決出来る可能性は膨らむと思います。
それがこれからの予防医学に繋がるのではないかと考えています。
院長 政木 大枝